和歌山周辺で注目されている「紀州木材」は、住宅用の木材として強度や耐久性に優れているとして高く評価されており、「木の家づくり」にふさわしい木材です。和歌山県で木材にこだわった家づくりを検討中の方もいらっしゃるのではないでしょうか?本記事では、紀州木材にこだわった家づくりについて徹底解説しています。主なトピックスは次の3つ!・紀州木材とは?・紀州木材の家を選ぶメリットって?・紀州木材の家に関する注意点また、最後に和歌山県で紀州木材を取り扱うハウスメーカーを紹介しています。紀州木材にこだわった家づくりを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。目次紀州木材とは?引用元:photoAC紀州木材の家について知るためには、紀州木材がどのようなものか理解しておく必要があります。紀州木材の特徴として、以下の3つを見ていきましょう。和歌山県で採れる木材色合い・目合いが良い強度や耐久性に優れている紀州木材の特徴について、詳しく解説します。和歌山県で採れる木材紀州木材は、和歌山県で採れる木材のことを指します。和歌山県は古くから「紀州・木の国」と呼ばれており、優れた木材の生産地として位置づけられてきました。具体的な産地としては、紀伊半島南部~熊野川流域の奈良県南部となっています。1haあたり5,000~5,500本程度植林されているのも特徴で、一般的な杉やヒノキと比べると2,000本程度多いです。和歌山県では長期間建材として使用されていることから、家づくりに適した高品質な木材といえるでしょう。色合い・目合いが良い紀州木材は一般的な木材と比較して、色合いや目合いが良いとされています。そのため、家づくりにおいて見た目にこだわる人にもおすすめの木材です。色合いが良いのは大きな特徴であり、それと同時にツヤがあるのも魅力となっています。そのため、実際に建材として使用した際に高級感が出るのも特徴です。目合いについても素直で、狂いも少ないと言われています。紀州木材が持つ模様を楽しむこともできるため、木が持つ本来の良さを活かせるのも、強みの一つです。強度や耐久性に優れている紀州木材は、一般的な杉やヒノキと比べて強度・耐久性が優れています。和歌山県林業試験場にて行われた試験研究によると、曲げヤング係数(材料の固さを表す指標)の分布は以下の通りです。ヒノキ:全体の91.5%がE110以上スギ:全体の71.6%がE90以上上記の結果は全国の基準値を上回っており、強度・耐久性に優れているといえるでしょう。また、引っ張られる力に対する強度も優れており、紀州木材は鉄の4倍近い数値を誇ります。強度・耐久性に優れている家づくりを求める人であれば、紀州木材での家づくりも選択肢に入れてみましょう。紀州木材の家を選ぶメリット引用元:紀州国土建設公式ホームページ紀州木材の家を選ぶメリットとして、以下の3つを見ていきましょう。見た目の良さが際立つ耐久性が高い条件を満たせば補助金を使えるメリットについて知っていれば、本当に自分が求める家づくりや住宅性能を満たせるかを判断するのに役立ちます。紀州木材の家を選ぶべきか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。見た目の良さが際立つ紀州木材の家を選ぶメリットとして、見た目の良さが際立つ点があげられます。紀州木材の特徴として、色合いの良さや目合いの良さがあるため、高級感のある見た目に仕上がるでしょう。紀州木材そのものの模様も美しいとされており、年輪を活かしたデザインも楽しめます。もちろん自然のものであるため、同じ模様のものはありません。家づくりをするにあたり、高級感を重視している人は紀州木材を選ぶのがおすすめです。耐久性が高い紀州木材は耐久性が高く、実際に耐久度に関する試験も行われています。試験によって全国平均以上の数値が示されており、耐久性が高いのは言うまでもありません。圧縮・引っ張り・曲げ・せん断といった強度値が全国基準を上回っていることから、家そのものの耐久性も十分と考えられます。また、紀州木材は耐火性に関しても高いのが特徴です。耐久性・耐火性に優れている紀州木材を使用した家であれば、災害時の被害を軽減する効果も期待できるでしょう。条件を満たせば補助金を使える紀州木材を使用して家づくりをする場合、条件を満たすことで補助金を使用できます。補助金が適用される条件については、以下の通りです。和歌山県内において、ご自身がお住まいになるために新築、増築及び改築する木造住宅であること木造住宅の構造材(土中杭を含む)又は構造材と併せて内外装材等に乾燥紀州材を使用していること補助金交付の対象となる乾燥紀州材の使用材積が、5立方メートル以上であること補助金は構造材等使用事業と内外装材整備事業の2つに分類されます。それぞれ金額が決められており、内訳については下記を参考にしてください。【構造材等使用事業】5立方メートル以上10立方メートル未満:60,000円10立方メートル以上15立方メートル未満:130,000円15立方メートル以上:200,000円【内外装材整備事業】20平方メートル以上:50,000円紀州木材の家に関する注意点引用元:photoAC紀州木材の家に関する注意点として、取り扱うハウスメーカーが少ないことがあげられます。取り扱い店舗は和歌山周辺に限られ、2023年7月時点では26店舗しかありません。紀州木材を使った家づくりを検討しているなら、まずはそのハウスメーカー・工務店が取り扱っているかを必ず確認しましょう。なお、取り扱いがある店舗には「紀州材の家づくり協力店」のロゴマークが掲出されています。紀州木材をにこだわった家づくり引用元:紀州国土建設公式ホームページ南向きの大きな窓と吹き抜け部分に設置した高窓からたくさんの光を取り込む明るいLDK。木目調を取り入れたドアや壁のデザインは、シンプルながらも洗練された印象を受けます。引用元:紀州国土建設公式ホームページキッチン上部の天井には、木目調のアクセントクロスを貼っています。間接照明やペンダントライトの優しい光が落ち着いた空間を演出しています。紀州木材の家づくりがおすすめな人特にこんな家づくりを理想としている方におすすめです。木の質感が好きで、こだわりがある地震や災害から家族の安全を守りたい健康に気を使っているシンプルでおしゃれなデザインが好き地元和歌山県の木材を使用したい国の補助金を使って家を建てたい一つでも当てはまるという方に、紀州木材を使った住宅は大変おすすめです。紀州木材の家を取り扱う和歌山のハウスメーカー3選引用元:木の家をつくる会公式ホームページ紀州木材の家を取り扱う和歌山のハウスメーカーを探している人のために、ここではおすすめの3社を紹介します。紀州国土建設木の家をつくる会紀の国住宅株式会社各社の特徴について、詳しく見ていきましょう。紀州国土建設引用元:紀州国土建設公式ホームページ運営会社国土建設株式会社本社所在地〒640ー8319和歌山県和歌山市手平4丁目6番70号設立年月昭和57年5月代表者瀧 敏秀公式サイトhttps://www.kokudo-kensetsu.co.jp/紀州国土建設(国土建設株式会社)は「強く、美しくありながらも、心地よい無垢材の家」にこだわりを持っています。ユーザーが理想とする注文住宅を作るために、打ち合わせ・ヒアリングを徹底しているのが特徴です。家のどこにいても、木の香りやぬくもりを感じられるとも謳っており、紀州木材の良さをしっかりと感じられるでしょう。特に家の中の温度をしっかり調節したい・断熱性能を重視しているといった人には、特におすすめのハウスメーカーです。紀州国土建設について気になる方は、こちらの記事もご覧ください。紀州国土建設はどんなハウスメーカー?基本情報や特徴、口コミを紹介紀州国土建設での家づくりがおすすめな理由紀州国土建設での家づくりがなぜおすすめなのか、気になる方も多いと思います。そんな方に向けて、紀州国土建設での家づくりがおすすめな理由3つ紹介します。高気密・高断熱の家づくりが得意紀州国土建設は、高気密・高断熱の木造注文住宅を専門として手掛けています。国が定める基準の最高耐震等級を誇る耐震構造を標準仕様している地震や液状化・軟弱地盤などから建物を守る基礎下免震システム「スーパージオ(SG)工法」を採用しています。最長30年の地盤補償や構造躯体の長期保証で安心構造面では、最長30年の地盤補償や構造躯体の長期保証制度などが充実しています。もし一つでも気になったら、ホームページにアクセスしてみてはいかがでしょうか。【紀州国土建設公式ホームページを見る】木の家をつくる会引用元:木の家をつくる会公式ホームページ運営会社木の家をつくる会本社所在地〒640ー8214和歌山県和歌山市寄合町15藤井松ビル3F設立年月2005年公式サイトhttps://www.kinoienet.com/木の家を作る会は「気持ちのよい空間」、「安心して住むことができる家づくり」の2つのテーマを目標に掲げている地域密着型の住宅メーカーです。構造の部分を重要と考えており、木の性質を最大限活かした家づくりを得意としています。木材に対して強いこだわりをもつ木の家を作る会は、地産地消の考えのもと、素材に紀州木材を使用しているほか、木材の乾燥には、自然乾燥材を使っています。その為、木の家にこだわりたいという方には、ぜひおすすめしたい住宅メーカーです。紀の国住宅株式会社引用元:紀の国住宅株式会社公式ホームページ運営会社紀の国住宅株式会社本社所在地〒640ー8452和歌山県和歌山市餌差町1-36 設立年月1977年12月代表者林 裕介公式サイトhttps://www.kinokuni-j.co.jp/紀の国住宅株式会社は「安心・安全・快適な家づくり」が特徴のハウスメーカーです。実績のある職人が家づくりに携わることで、耐震性能・耐熱性能に優れた家づくりを実現できます。ヒノキの柱を標準仕様としているのも特徴で、防腐性・防蟻性も高いです。また、耐震等級3・耐風等級2相当の家は長期優良住宅の適合性能を満たしています。そのため、長期優良住宅の認定書取得を希望する人にもおすすめのハウスメーカーです。紀の国住宅株式会社について、詳しく知りたい方はこちらをクリック紀の国住宅の口コミ・評判!和歌山エリアおすすめのハウスメーカーを紹介まとめ引用元:紀の国住宅株式会社公式ホームページ今回は紀州木材の家について解説しました。紀州木材の家は、耐久性に優れているのが大きな特徴です。耐震性や耐火性も高く、災害時の被害を軽減する効果も期待できます。大きな地震が懸念される現代だからこそ、紀州木材の家を選択肢に入れるのも良いでしょう。ただし、和歌山周辺にしか取り扱い店舗がない点には注意が必要です。そもそも紀州木材の産地が和歌山周辺であるため、他県では取り扱われていません。この記事で紹介した内容をもとに、ぜひ紀州木材の家を選ぶかどうか検討してみてください。当メディアでは、次のような記事もよく読まれています。ぜひ参考にしてください!無垢のフローリングは本当に扱いにくい?無垢フローリングの魅力と注意点断熱等級は地域ごとに違う?UA値の概要や高断熱住宅のメリット・デメリットも解説