住宅の断熱性能を示す数値に「UA値」というものがあります。UA値は「家が冷暖房にかかるエネルギーをどれだけ節約できるか」を示す数値で、基準は地域によって異なります。和歌山は比較的気候は穏やかと言われていますが、地域によっては平均気温が低いこともあるため、UA値を気にする必要があります。この記事では、断熱等級「UA値」の概要と、和歌山県で断熱等級「UA値」の基準を満たすおすすめの住宅メーカーを紹介します。断熱性能にこだわった家づくりをしたい方は、ぜひ参考にしてください。目次断熱等級とは?引用元:紀州国土建設公式ホームページ断熱等級とは、住宅の断熱性能がどの程度かを示すための基準で、国土交通省が制定した「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で規定されました。断熱等級とは「家が冷暖房にかかるエネルギーをどれだけ節約できるか」を示すランクです。ランクが高いほど、家は快適・省エネで地球にもやさしいということになります。断熱等級はUA価×地域で決まる断熱等級とは、「UA値」と「地域区分」の2つを参照して示される「建築物における断熱性能の評価水準」のこと。例えば、「関東(地域区分5)でUA値:0.53」の場合はどうなるでしょうか?断熱性能(UA値)基準一覧で確認すると「断熱等級5」になります。また、断熱等級は1~7までありますが、抑えておくべきは「等級4・5・6・7」のみで問題ないでしょう。断熱等級「UA値」とは?引用元:株式会社関口建設公式ホームページUA値とは「外皮平均熱貫流率」のことで、住宅内部の熱が外壁や屋根、窓などの外皮を通して外に逃げる量を平均した値です。UA値が小さいほど、熱が逃げにくく、断熱性能が高いことを表します。UA値は「家が冷暖房にかかるエネルギーをどれだけ節約できるか」を示す数値です。数値が小さいほど、家は快適・省エネで地球にもやさしいということになります。UA値は地域区分とセットで考える四季がある日本は、沖縄から北海道までの気温が大きく違います。断熱性能(UA値)も各地域に合わせたちょうどいい値を目指す必要があります。そのためUA値の基準は地域によって水準が設定されています。それを「地域区分」と呼び、以下の1~8の8つに分かれています。佐呂間町等札幌市・旭川市等盛岡市・青森市等秋田市・山形市等つくば市・仙台市等大阪、東京等鹿児島市・高知市等沖縄自分の地域は国立研究開発法人建築研究所のHPで確認することが出来ます。詳しく知りたい方はこちらからご確認ください。結局、丁度いい断熱等級とは?引用元:photoAC断熱性能(UA値)のちょうどいい値として推奨したいのがこちらです。断熱等級5クリア(4地域のみ等級5より厳しいUA値0.5以下)断熱等級5を目指すにあたり、抑えておくべき要素を4つ紹介します。窓窓の断熱性能を担保した上で、UA値を考えることが大切断熱材いずれの断熱材を選ぶ場合でも、最終的にUA値やC値(気密性能を表す数値)が水準を満たしていれば基本的には問題なし断熱処理天井断熱or屋根断熱夏の暑さをしのぐためには壁よりも屋根裏の方が厚くて当然。床暖房がなくても寒くない家を目指すべき玄関ドア比較的断熱性能に優れた玄関ドアを選ぶ上記で紹介した以外にも断熱性を高めるためにできることはあります。快適な生活を実現するために、事前に情報収集をしておくことをおすすめします。高断熱住宅を建てる3つのメリット引用元:photoAC高断熱住宅は外気温の影響を受けにくく、室内温度を一定に保ちやすいため、冬は暖かく、夏は涼しくなります。また、冷暖房の効率が高く、光熱費の節約が可能です。また、ヒートショックや結露、カビの発生を防ぎます。メリット1.年中快適に過ごせる高断熱住宅とは、外壁や屋根、窓などの外皮に断熱材を入れたり、断熱性の高い窓を採用したりすることで、外の気温の影響を受けにくくした住宅です。夏は、窓から入る太陽の熱を遮熱性の高い窓で防ぎ、室内温度を上げないようにします。冬は、室内の暖かさを外に逃がさないようにし、壁や床の表面温度も高く保ちます。高断熱住宅は、一年中快適な室温を保つことが可能です。メリット2.ヒートショックを予防できる高断熱住宅は部屋間の温度差を大幅に低減し、ヒートショックの予防に役立ちます。暖かいリビングから寒い玄関への移動や、冷たい脱衣所から高温のお風呂への移動など、急な温度変化による体調不良を防ぐことができるためです。壁や床の表面温度が高く保たれるため、裸足で歩くときの冷たさや、寝ている間に壁に触れることによる冷えも感じません。高断熱住宅は体への負担を軽減し、生活の快適性を向上させます。メリット3.光熱費を節約できる高断熱構造は外部の気温変動に強く、冷暖房の効率を向上させます。夏季には窓からの日射熱を遮断し、冬季には室内の暖かさが逃げにくくなるため、エアコンや暖房器具の運転時間や設定温度を抑えられます。節約の具体的な額は家の広さ、間取り、立地などによりますが、一般的に従来の住宅に比べ年間で数万から数十万円程度の節約が見込めます。高断熱住宅を建てる2つのデメリット引用元:photoAC高断熱住宅にはデメリットもあります。しかし、適切な対策をすれば快適に暮らせます。高断熱住宅を建てる際には、技術力の高いハウスメーカーや施工会社を選ぶことが大切です。デメリット1.建築費用が高くなる高断熱住宅の建築費用は、一般的な住宅よりも高くなります。坪単価は、住宅の坪単価にプラスで一坪あたり約30,000円〜50,000円が相場です。断熱材や気密材、サッシなどの仕様を上げるために割増しになる費用があります。高断熱住宅は、冷暖房費や快適性が向上するメリットがありますが、予算や目的に合わせて最適な仕様を選ぶことが大切です。デメリット2.夏場に熱気がこもる可能がある高断熱住宅は外気温の影響を受けにくい反面、日射熱や人体熱などの内部発熱によって室内温度が上昇する可能性があります。外部からの気温変動に対する影響を最小限に抑える特性がありますが、それは同時に内部の熱を逃がすことも難しくなるという側面を持っているためです。この問題を解決するためには、日射対策(遮熱)や通風(換気)することが重要です。高断熱住宅を建てるときの3つのポイント引用元:浅井良工務店公式ホームページ高断熱住宅を建てると、快適な暮らしとともに、エネルギーの節約やCO2の削減にも貢献できます。高断熱住宅を建てる場合、どのようなポイントに注意すべきでしょうか。ここでは、高断熱住宅を建てるときの3つのポイントを紹介します。ポイント1.メーカーの実績を確認する高断熱住宅を建てるメーカーは、気密性や断熱性を示す数値を公開していることが多くみられます。数値は、Q値(熱の逃げやすさ)、UA値(外部への熱の逃げやすさ)、C値(隙間の存在)などです。数値が低いほど、気密性や断熱性が高いといえます。数値だけでなく、施工実績も重要です。メーカーによっては、高断熱住宅の施工事例を公開しており、施工事例を見ることで、メーカーの技術力や経験、デザイン性などを判断することが可能です。ポイント2.断熱性の高い窓やサッシを選ぶ窓の断熱性は家の断熱性能の大部分を決める重要な要素です。窓の断熱性はガラスとサッシの種類や数値、気密性によって変わります。ガラスは複層ガラスやトリプルガラスが断熱性に優れており、サッシは樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシがおすすめです。また、気密性を高めるには開き窓やすべり窓、FIX窓の方が引き違い窓よりも適しています。窓の断熱性を高めることで、快適な室温を保つのに必要なエネルギーを節約できます。予算やニーズに合わせて窓を選びましょう。ポイント3.減税制度などを活用するこどもエコすまい支援事業子育て世帯や若者夫婦世帯がZEHレベルの高い省エネ性を有する住宅を新築・購入する場合に、国から100万円の補助金が交付されます。【ZEH支援事業】使うエネルギーと発電するエネルギーがほぼ同じであるZEHを新築・購入する場合に、国から55万円~112万円の補助金が交付されます。【所得税の住宅特定改修特別税額控除】高断熱窓や高効率給湯器などの省エネ改修工事をした場合に、改修後居住を開始した年の所得税額が一定額控除されます。参考サイト:令和5年度 経済産業省及び環境省による戸建ZEH補助事業和歌山で高断熱住宅を施工できる住宅メーカー3選引用元:紀州国土建設公式ホームページ高断熱住宅は、省エネルギーにも貢献し、光熱費の節約やCO2の削減にもつながります。和歌山県では、地域分が5〜7になりUA値は0.87W/㎡・K以下が必要です。ここでは、和歌山で高断熱住宅を施工できるおすすめの住宅メーカーを3つご紹介します。1.紀州国土建設引用元:紀州国土建設公式ホームページ紀州国土建設(国土建設株式会社)は、和歌山と大阪に拠点を持つ工務店です。紀州産の無垢材を使用し、耐震等級3を標準とした安心安全な家づくりを行っています。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及目標も掲げており、断熱性能にこだわった住宅を提供しています。和歌山市と大阪市に展示場があり、実際に高断熱住宅の内観や外観を見ることが可能です。紀州国土建設は、和歌山・大阪で高断熱住宅を施工できるおすすめ住宅メーカーのひとつです。性能の優れた住まいを検討している方は紀州国土建設に相談してみてはいかがでしょうか?「紀州国土建設」公式ホームページはこちら紀州国土建設についてもっと詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。紀州国土建設の口コミ・評判は?2.株式会社関口建設引用元:株式会社関口建設公式ホームページ株式会社関口建設は、和歌山県和歌山市に本社を置く建設会社です。新築注文住宅、リフォーム、リノベーション、店舗施工、施設施工などの事業をしています。高気密高断熱工法のSW(スーパーウォール)工法を採用し、ゼロエネルギー住宅の建築が可能です。長期保証推進事業登録事業者として、新築注文住宅の60年保証を開始しています。関口建設は、和歌山で高断熱住宅を施工できるおすすめ住宅メーカーのひとつです。関口建設についてもっと詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。関口建設の口コミ・評判は?3.株式会社浅井良工務店引用元:株式会社浅井良工務店公式ホームページ株式会社浅井良工務店は、和歌山県和歌山市に本社を置く設計工務店です。1973年の創業以来、地域に密着した家づくりをしています。自社大工を有し、設計から施工まで一貫して管理することで、施工精度の高い家づくりが可能です。また、光と風と熱をテーマにしたパッシブデザインや、高気密高断熱工法のSW(スーパーウォール)工法を採用し、快適で省エネな住まいを提供しています。浅井良工務店は、和歌山で高断熱住宅を施工できるおすすめ住宅メーカーのひとつです。浅井良工務店についてもっと詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。浅井良工務店の口コミ・評判は?まとめ引用元:photoACこの記事では、断熱等級「UA値」の概要と、和歌山県で断熱等級「UA値」の基準を満たすおすすめのハウスメーカーを紹介しました。高断熱住宅は、快適な暮らしとともに、エネルギーの節約やCO2の削減にも貢献できます。高断熱住宅を建てる場合は、メーカーの実績や窓の仕様、減税制度などを確認することが大切です。高断熱住宅の建築費用は一般的な住宅よりも高くなる可能性がありますが、長期的に見れば冷暖房費の節約や住宅性能の向上によって、コストパフォーマンスは高くなると考えられます。和歌山で高断熱住宅を施工できるハウスメーカーを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。この記事を読んだ方はこんな記事もご覧になっています。もしよければご覧ください。和歌山で家づくりにかかる価格相場