和歌山で家を購入したいと検討している方の中には、耐震性について気になっている方も多いのではないでしょうか。今後10年前後で発生すると予想されている南海トラフ地震は、特に東海、近畿、四国地方に大きな被害をもたらすと予想されており、和歌山に住んでいる方にも地震対策が求められています。本記事では、そんな和歌山で家を建てる方に向けて、耐震等級や耐震住宅におすすめのハウスメーカーについて詳しく解説します。主なトピックスは次の3つ！耐震等級3の意味と特徴耐震等級1・2との性能比較和歌山で耐震等級3の住宅を建てるおすすめハウスメーカーなど、耐震等級3に関する情報が満載です。また、和歌山で高い耐震性能にこだわった家づくりを行っている、当メディアおすすめのハウスメーカーも紹介しています。目次耐震等級とは？引用元：はなまるの家公式ホームページ耐震等級とは、住宅性能表示制度における基準のひとつで、建物がどれくらいの強さの地震まで耐えられるかの目安です。耐震性能はハウスメーカーによって工法が違っていたり、外観や間取りとは違い、見てわかるものではないため、公平に比べるのが難しい部分でした。しかし、住宅性能表示制度によって基準が統一されたことで、耐震性の強さがわかりやすくなりました。耐震等級の認定を受けることで、地震への強さが証明されるだけでなく、住宅ローンの金利優遇や地震保険の割引といったメリットもあります。耐震性能とは？引用元：こうふくホーム公式ホームページ家づくりについて調べていると「耐震等級」という言葉を耳にしますが、実際にどれくらいの地震に耐えられるのか知らない方も多いのではないでしょうか。耐震等級は1〜3の3段階にランクが分かれ、数字が大きくなるほど、耐震性能が高いことを表します。耐震等級1の基準耐震等級1は、新たに建物を構築する際の建築基準法での最低基準です。この性能は、数百年に一度程度発生する大規模な地震に対して倒壊や崩壊しないことを求め、さらに数十年に一度程度の一般的な地震に対しても損傷を生じないことが要件となります。ただし、耐震等級1では損傷が発生しても許容されているため、構造物が損傷した場合は補修や建て替えが必要となる可能性があります。耐震等級2の基準耐震等級2は、公共施設と同等の耐震性能を持ち、「耐震等級1で想定される地震の1.25倍の力に対して倒壊、崩壊しない程度」を満たします。この耐震性能は、長期優良住宅の条件であり、住民が長期間にわたって安全で快適な生活を送るために工夫された住宅に求められます。また、耐震等級2以上の性能が認定されると、住宅ローン控除や不動産取得税、固定資産税などで税金の優遇を受けることが可能です。耐震等級3の基準耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の耐震性能があるとされ、震度7といった大きい地震でも倒壊しない耐震性があると言われています。耐震等級の基準を定めたときよりも、近年は地震の規模が大きく数も増えているため、安心して暮らし続けられる家を建てるには、耐震等級3かそれ以上の耐震性能が必要であるといえます。耐震等級3を取得する4つのメリット引用元：紀州国土建設公式ホームページ耐震等級3を取得することによるメリットとして挙げられるのは、主に以下の4つです。メリット1.安心して居住できるメリット2.地震保険の割引が適用できるメリット3.フラット35Sの金利Aプランが利用可能メリット4.売却時に高く売れる要素になるそれぞれの詳しい内容についてみていきましょう。メリット1.安心して居住できる耐震等級3を取得するメリットの一つが安心して居住できる点です。耐震等級3は等級の中で最も高いランクであり、耐震等級1の1.5倍の耐震性能を持ちます。震度6〜7程度の大きな地震であっても倒壊する可能性が低いとされています。実際に、大地震の一つでもある熊本地震では、耐震等級1の住宅は数件倒壊していますが、耐震等級3では倒壊した住宅はなかったという報告もあります。参考サイト：熊本地震報告書/国土交通省南海トラフのように大きな地震が発生すると予測されていますので、耐震等級3の耐震性能があると安心といえるでしょう。メリット2.地震保険の割引が適用できる新しく家を建てたり住宅を購入した場合、大地震に備えて地震保険に入ることをおすすめします。火災保険と違って加入は任意ですが、地震による被害を想定し、保険に加入しておくと安心です。地震保険は数年で更新が必要となり、安い金額ではないため、家計への負担は少なくありません。ただ、耐震等級3の場合、50%の割引を受けることができるため、耐震等級3を取得をした際は、ぜひ地震保険への加入も検討してみてください。【耐震等級別の割引率】耐震等級1：10％耐震等級2：30％耐震等級3：50％メリット3.フラット35Sの金利Aプランが利用可能耐震等級3を取得すると、長期固定金利住宅ローンである「フラット35」の中のフラット35Sの金利Aプランが利用可能となります。フラット35Sの金利Aプランが適用されると、最初の10年間は通常の金利から年0.25％引き下げることができます。フラット35Sの金利Aプランは以下のいずれかに該当していると適用されます。省エネルギー性（1）断熱等性能等級5以上の住宅で、かつ、一次エネルギー消費量等級6の住宅耐震性（2）耐震等級（構造躯体の倒壊等防止）3の住宅バリアフリー性（4）高齢者等配慮対策等級4以上の住宅（共同建て住宅の専用部分は等級3でも可）耐久性・可変性（5）長期優良住宅参考サイト：【フラット３５】Sの対象となる住宅フラット35は変動金利と比べると金利が高くなる傾向にあるため、10年間金利の引き下げがあれば、家計への負担が軽減されます。メリット4.売却時に高く売れる要素になるもし、将来的に住宅を売却することになった際に、耐震等級3を取得している住宅とそうでない住宅とを比較すると、耐震等級を取得している住宅の方が付加価値が高くなり、より高く売れる要素となります。高く売れる要素としては、もちろん立地や築年数なども関係してきますが、耐震性能が認められていることで耐震リフォームをする必要がなかったり、暮らしていく上での安心感もあり、求めている人が多くいます。耐震等級3を取得する2つのデメリット引用元：はなまるの家公式ホームページ耐震等級3を取得することによるデメリットとして挙げられるのは、主に以下の2つです。デメリット1.間取りに制限があるデメリット2.費用が高くなるそれぞれの詳しい内容についてみていきましょう。デメリット1.間取りに制限がある耐震等級3の住宅を施工しようとした場合、間取りに制限が出る可能性があります。耐震等級3の条件を満たすためには、壁を増やしたり柱を増やす必要があるため、有効スペースが少なくなってしまい、広いリビングを取り入れたいといった場合にも、柱が邪魔となったりすることがあるかもしれません。デメリット2.費用が高くなる費用が高くなってしまうことも、耐震等級3を取得するデメリットの一つと言えます。耐震等級3を取得する場合、通常、建物自体の仕様が変わることによる追加費用のほかに、申請手数料など、耐震等級3を取得するための費用として約20万円かかります。しかし、ハウスメーカーによっては、耐震等級3を標準仕様としているメーカーもあります。その場合、すでに坪単価などに費用が含まれており、取得費用や追加料金が発生しないケースもあります。標準仕様ではない場合は割高になってしまう可能性があるので、あらかじめハウスメーカー側に確認することをおすすめします。耐震性をアップさせるためのポイント引用元：photoAC建物の耐震性を向上させることは、安全で安心な生活を送るために重要です。ここでは、耐震性をアップさせるため次の3つのポイントを紹介します。壁の強化と増設建物形状とバランスの考慮基礎の強化と地盤の考慮それでは、それぞれのポイントについて、より詳しく解説していきましょう。壁の強化と増設建物の耐震性を向上させる最も効果的な方法のひとつが、壁の強化と増設です。筋かいや構造用合板を使用して既存の壁を補強し、地震時の水平力に対する抵抗力を高めます。耐力壁を適切に配置することで、建物全体の耐震性が向上。特に1階の壁量を増やすことが重要です。壁と柱、壁と基礎などの接合部を金物で補強することで、地震時の力をより効果的に伝達できるようになります。建物形状とバランスの考慮建物の形状と構造のバランスは、耐震性に大きく影響します。長方形や正方形などのシンプルな形状の建物は、地震の力が一点に集中しにくいため、耐震性が高くなります。各階の壁や柱をバランスよく配置することも重要。特に建物のコーナー部分に耐力壁を設置することで、ねじれに対する抵抗力が向上します。開口部の位置や大きさにも注意を払い、必要に応じて補強や配置の変更を行うことが効果的です。これらの要素を考慮することで、より安定した耐震性能を実現できます。基礎の強化と地盤の考慮建物の基礎を強化することは、耐震性向上に大きく貢献します。特に古い建物の場合、基礎の補強や更新が必要になることがあります。地盤の状況も重要な要素のひとつ。軟弱地盤の場合は、より高い耐震性能が必要となります。このような場合には、耐震等級3以上の建物を建てるようにするといいでしょう。必要に応じて、地盤改良や杭基礎の採用なども検討します。専門家による耐震診断を受け、建物と地盤の状況に応じた適切な対策を講じることが、耐震性向上のカギとなります。和歌山で耐震等級3の住宅を施工できるおすすめハウスメーカー4選引用元：永岡建設公式ホームページここからは、和歌山で耐震等級3の住宅を施工できるおすすめのハウスメーカを4つ紹介します。和歌山で耐震等級3の家を建てたい、どこのハウスメーカーが耐震等級3の住宅が建てられるかわからないという方はぜひ参考にしてください。1.紀州国土建設（国土建設株式会社）引用元：紀州国土建設公式HP会社名国土建設株式会社本社所在地〒640-8319和歌山県和歌山市手平4-6-70電話番号073-426-5669設立1982年5月家づくりの強み・耐震等級3が標準仕様・SG（スーパージオ）工法・100％の損害補償（最大1億円）公式サイトURLhttps://www.kokudo-kensetsu.co.jp/和歌山に本社を持つ紀州国土建設（国土建設株式会社）では、巨大地震に備え、耐震等級3を標準とした住宅を提供しています。それに加えて、基礎下免震システムである「SG（スーパージオ）工法」を取り入れることも可能で、地震だけでなく軟弱地盤や液状化への対策にも繋がります。一般的な地震保険では、被害額の全てを賄うことは難しいです。しかし、SG工法を取り入れた場合、免震保証も付いており、一部損でも全壊でも損害額の100％を補償（最大1億円）してくれるので、より安心して暮らせるのではないでしょうか。紀州国土建設の家づくりをおすすめする理由紀州国土建設は、高品質な無垢材と安全性にこだわった注文住宅を提供する和歌山・大阪の地域密着型ビルダー。理想の家づくりを実現したい方におすすめです。◆安全性を重視する人地震に強い家づくりを追求し、建築基準法の1.5倍の耐震性を備えた耐震等級3相当の家を標準仕様としています。さらに、免震・制震技術も取り入れ、安心して暮らせる住まいを提供しています。◆高品質な無垢材にこだわる人紀州国土建設は、地元の紀州材を中心とした高品質な無垢材を使用しています。木の香りやぬくもりを感じられる、住み心地の良い家づくりが特徴です。◆カスタマイズ性の高い家を求める人注文住宅専門の会社として、お客様の要望に細かく対応します。設計士との綿密な打ち合わせを通じて、ライフスタイルに合わせた間取りや外観を実現できます。◆長期保証を重視する人最長30年の地盤補償や構造躯体の最大30年の長期保証を提供。建てた後も長期にわたって安心して住み続けられるサポート体制が整っています。◆環境に配慮した家づくりを望む人地元の木材を使用することで、環境に配慮した持続可能な家づくりを実践してくれます。希望する顧客は伐採体験ツアーに参加できるなど、木材への理解を深める機会も提供してくれるでしょう。紀州国土建設の公式サイトでは、無垢材の家づくりや施工事例、各種イベント情報など、魅力的な家づくりに関する情報が満載です。理想の家づくりの第一歩として、ぜひ公式サイトをご覧ください。紀州国土建設の家づくりを詳しく知る2.株式会社永岡建設引用元：株式会社永岡建設公式HP会社名株式会社永岡建設本社所在地〒645-0002和歌山県日高郡みなべ町芝221電話番号0739-72-5188設立2015年1月家づくりの強み・安心×快適×安全・性能とデザインのバランス・耐震等級3認定取得公式サイトURLhttps://www.nagaokakensetsu.co.jp/デザイン、性能、コストの全てに満足できるバランスの良い家づくりを提供している株式会社永岡建設では、かかる金額をわかりやすくするために、定額制の料金プランを設定しています。坪数によって金額が設定されており、最初の金額からかけ離れてしまうことは少ないため、安心して家づくりを進めることができます。また、より詳しく耐震性能の計算が可能な許容応力度計算による耐震等級3の取得も標準で含まれています。ハウスメーカーによっては簡易式の壁量計算を採用しているところもありますが、許容応力度計算の方がより厳密に計算できるため、より安心して家づくりができます。長岡建設の家づくりに関するさらに詳しい情報はこちらに掲載しています！永岡建設の口コミ・評判は？家づくりのこだわりや施工の特徴まで紹介3.はなまるの家（株式会社白木工務店）引用元：はなまるの家公式HP会社名株式会社白木工務店本社所在地〒640-8411和歌山県和歌山市梶取316-12電話番号0120-870-484設立2014年家づくりの強み・長期優良住宅、耐震等級3の住まい・地産地消の家づくり・安心のサポート体制公式サイトURLhttps://www.ehanamaru.com/はなまるの家（株式会社白木工務店）は、地元和歌山に根付いた地域に密着したハウスメーカーです。プランの自由度が高く、無垢材など自然素材にこだわった家づくりを提案してくれます。はなまるの家では、一般的な長期優良住宅よりも基準が高く、かつ、耐震等級3を標準仕様としている住宅を提供しています。加えて制振装置も標準として設備されているため、プラスで安心です。長期優良住宅を目指したいと考えている方におすすめのハウスメーカーです。「はなまるの家」の口コミ情報はこちらに掲載しています！はなまるの家の口コミ・評判は？坪単価や、家づくりのこだわりや施工の特徴まで紹介4.こうふくホーム（株式会社幸福建設）引用元：こうふくホーム公式HP会社名株式会社幸福建設本社所在地〒640-8323和歌山県和歌山市太田2-8-11電話番号073-474-1770設立1997年11月家づくりの強み・耐震等級3取得・ストロングパネル工法・高性能キッチンを標準採用公式サイトURLhttps://koufukukensetsu.com/こうふくホーム（株式会社幸福建設）は、1997年の設立からの建築棟数が3,600棟以上にもなる、信頼と実績がある和歌山のハウスメーカーです。充実した商品ラインナップが揃っており、様々なニーズに対応している点も多くの人に選ばれる理由の1つです。さらに、こうふくホームでは、耐震等級3の取得を標準仕様としています。一般的な木造軸組み工法と比較し、2倍以上の強度を持つストロングパネル工法を標準で採用しており、「点」だけでなく「面」による支えがプラスしたことで建物の強度を耐震等級3にまで高めています。こうふくホームの情報はこちらの記事でも特集しています！和歌山県下随一のモデルハウス＆分譲地を持っているこうふくホームの口コミ・評判まとめ引用元：紀州国土建設公式ホームページ本記事では耐震等級3とは何か、そのメリットやデメリットについて解説し、和歌山で耐震等級3の住宅に対応しているおすすめのハウスメーカーついて紹介しました。今後発生が予測されている大きな地震への対策として耐震等級3、もしくはそれ以上の耐震性能が必要不可欠です。南海トラフ地震では、和歌山でも大きな被害が予想されているため、これから家づくりを始めるという方は、耐震性能にも注目してハウスメーカーを選んでみてください。